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昨日、発表されていたニュース。社長辞任を求める声もあったことから、辞任運動をしようとしていたサポにとっては朗報なのかもしれない。しかしながら、自分は社長が辞めることでそう簡単に事態が好転するとは思っていない。その理由を以下にあげる。
1、GMの責任
プロ野球巨人の清武の乱で、清武GMが決めていたコーチ案に対し、ナベツネの鶴の一声があったというのは今のホットな話題だが、野球とサッカーの程度の差はあれ、GM制度を取る以上、コーチやスタッフ・補強の方針などは基本的にはGMの仕事だろう。クラブの中のことは詳しくは知らないので想像でしかないが、とても三木社長に「ナベツネの鶴の一声」のような影響力があったとは思えない。そうすると、現GMがチーム編成案や補強ポイントなどを立て、社長が承認していたというのが通常と考えていいのではないだろうか。そういう意味では、チーム戦略・強化の責任者であるGMの目が節穴で、その人が継続するのであれば、来季も同じようなチーム編成となるであろうと想像される。それはここ数試合、とても来季を見据えた選手起用に見えない点からもなんとなく感じられる。
2、社長の責任の取り方
考え方は人それぞれだが、「責任を取って辞めます」、なんとも響きはいい。しかしながら個人的にはいいタイミングで逃げたな~としか思えない。例えば東電。原発事故発生当時の社長は清水さんというひとだったが、記憶に新しい通り、この人は事故後すぐ入院し、何もせぬまま責任を取って辞めた。次社長を引き継いだ西沢さんという人が、今、賠償問題や原発廃炉への対応、除染措置、東電リストラなどを背負っている。こう考えると辞めるよりも実は残って建て直すことの方が数倍大変なのではと思ってしまう。
東電とJEFが同じとまでは言わないが、ここまでクラブの成績を落とした上で面倒だから「や~めぴ」、これは楽チンだ。次の社長は、スポンサーの金集め、集客、チーム強化、ある意味どん底からのクラブ建て直しを求められる。個人的にはJ1昇格するまで辞めさせずに、毎年晒し者にするほうが良かったのではと思うが、もう辞めて逃げられてしまったので仕方ない。
次の社長になる人がどういう人か知らないが、この泥舟状態で引き受けたら、よほどJEFが好きな人で無い限り、自分の社長任期の間可も無く不可も無く(赤字にならぬよう)運営できればいいと考えてしまうかもしれない。そうでないことを願いたい。